新学期が始まるとまもなく、小中学校や幼稚園などで歯科健診がおこなわれます。
この際、しばしば健診の結果と、歯科医院に治療にいったときの診断が異なるときがあり、戸惑いを感じられることがあるのではないでしょうか。
学校で行われている健康診断は基本的には怪しかったら引っかかってしまいます。
学校健診は疑いのあるものを選び出すスクリーニングだからです。
したがって健診結果は絶対的なものではなく、歯科医院を受診された結果と異なる場合もあります。
英国と日本では基準が異なるためこういう事も報告されています。
「英国における BASCD 基準では、「視診で確認できる象牙質までを含むう蝕」
および「歯髄の除去または処置が必要と思われる、歯髄に達するう蝕」のみを要処置歯
とし、欠損がエナメル質内にとどまる場合や、象牙質内で進行が停止したう蝕は健全歯
として扱い、要治療とはしない。このため、う蝕の判定や処置歯の判定に、英国と日本の学校検診では大きな差異が生じうる。 」